若くない何かの悩み

何かをdisっているときは、たいていツンデレですので大目に見てやってください。

ミクシィ内定式代表挨拶の舞台裏

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昨日、株式会社ミクシィの内定式でエンジニア代表として挨拶をしてきました。挨拶の場で披露したリアルタイムフィードバックアプリpiine!開発の舞台裏を紹介します。

開発の舞台裏

代表挨拶の打診

内定式の2週間ほど前に代表挨拶の打診があり、私はチキンなのでかなりビビりました。しかし、最終的には引き受けることに決めました。決心の理由は2つあります:

  • 挨拶が成功したときのリターンが大きい
  • 挨拶が失敗するリスクをかなり軽減できそうだった

特に後者が重要で、リスクコントロールができそうになかったら引き受けていませんでした。 そして、リスクコントロールのための小道具のひとつが「piine!」です。

リスクコントロール

リスクコントロールには2つの戦略があります。ダメージの発生確率を抑えること、ダメージを軽減することです。この2つの戦略をどのように取り入れたかを見ていきます。

まず、自分にありえそうな失敗をリストアップします。今回は2つ考えられました。

  • 噛み噛みでなに言ってるかわからない
  • 内容がぶっ飛びすぎていて、聞いている人がポカーンってなる(ゼミだといつもこんな感じ!)

前者は練習でなんとかします。ダメージの発生確率を抑える戦略です。 後者は挨拶の原稿をよく練ることでダメージの発生確率を抑えることもよいですが、会場の雰囲気など制御しづらい因子が作用することを忘れてはいけません。最高に考え尽くされた原稿が、会場の空気からなんとなくずれてしまうことはありがちです。そこで、ここから先はダメージを軽減する戦略を採用します。

戦略: ハードルを下げておく

自信満々な態度で挑んで玉砕するのは最悪のパターンです。なので正直にビビってることを白状します。この方がハードルが下がり、受けるダメージが少なくなります。ということで、内定式の日よりも前に、挨拶を聞く立場の人達にビビってることを白状しておきました。

戦略: 抱き合わせ商法

挨拶は喋ることしかできないかというと、実はそうではありません。挨拶以外にも、いろいろと小道具を用意することができるはずです。それなりに手間をかけたことが見て取れる小道具であれば、挨拶が滑ったしても悪くは思われないものです。

そして、今回の小道具こそ「piine!」でした。

piine!ってなに

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「presentation iine!」の略で、ピーネと呼びます。挨拶を聞いてる人がスマフォのpiine!アプリを通してリアルタイムに「共感」の気持ちを伝えられるようにするために開発しました。 操作は一つしかありません。piine!アプリ開いて画面をタップするだけです。強い共感の場合は連打で表現できます。すると、プロジェクターの画面にあなたの共感がリアルタイムに投影されます。

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技術的なこだわりについては、また次の記事で。

終わってみて

さて、挨拶が終わってみて、これらの戦略がどのような結果をもたらしたかをまとめてみました。

  • ダメージの発生確率を抑制

    • よく練習 → 成功

      喋る内容の順序は変わってしまったものの、大筋は外れませんでした。 繰り返し想起する練習を続けていた成果です。

    • 原稿を練る → 成功

      無難な内容でまとめていったため、期待通り難はありませんでした。

  • ダメージを軽減

    • ハードルを下げる → 不発

      ビビっている事実を白状する投稿にリーチした人の数が多くなかったせいか、あまり効果を感じませんでした。

    • 抱き合わせ商法 → 成功

      エンジニアから見てもそれなりに手のかかっている代物に見えたようで、評判は良かったです。

まとめてみると、ダメージの発生確率を下げる戦略の方がよく成功したようです。 練習は無駄にならないということかもしれませんね!

謝辞

代表者挨拶にあたっては様々な方が協力してくださいました。

  • サーバー提供

    • emon
  • piine!のストレステスト協力

    • cocopon
    • emon
  • 代表者挨拶の準備・手続き

    • 大月さん
    • 人事部の皆様
  • 代表者挨拶の打ち合わせ

    • 山本くん
    • 板倉さん
  • 最悪の失態を未然に防止

  • 写真のご提供

    • 広報部の皆様
    • 大月さん

この方々の協力なくして、今回の成功はありませんでした。 協力してくれた皆さん、本当にありがとうございました!

追記(2013.10.08)

写真を掲載しました。 写真を提供してくださった広報部の皆様、大月さん、ありがとうございました!